ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何度目の別れでしょうか
強く、
強く、
想いを記憶として固化するには。

其の刺激を、
何度も、
何度も、
呼び戻す必要が在るから。



緩やかな幸福感では。

決して、
深く根付かないのだろうか。








眠りの間の、
記憶の固化作業を妨げ、
新たに、
上書きする為には。

何度も、
何度も、
強烈な刺激を誘導する必要が在り。



其の為には。

穏やかな、
包み込む想いでは無く、
激情で無ければならないと言うのだろうか。














目の覚めた、
其の瞬間の違和感で。


何れだけ、
想いで包み込んでも。

何れだけ、
此の身で温めても。


決して、
融かす事の出来ぬ氷壁が、
今も健在で在ると、
悟らされた。



















寝起きの姫は、
後ろ向きで。

手も、
身体も、
声も、
無言も、
俺の全てを跳ね付ける。















姫の、
想いの中の俺は。

姫の夢の中で、
再び、
別れを告げるのだろう。









 「小坊主。」
 「もう、嫌いになったって言わない?」



ようやっと発した、
姫の一言に。

幾ら、
言わないと応えても。





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References
 Jul.12 2004, 「手の届かぬ夢ですか」
11月07日(日)
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