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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■一度は機会を貰えないのですか
自身の中身を、
相手に、
完全に複製する事は。
不可能だから。
人は、
伝える事を止めないけれど。
其の、
労力を厭わぬ想いが。
枯渇した時。
諦めに似た妥協か、
或いは離別かを。
人は、
選択肢として、
脳裏に浮上させるのだろうか。
言っても無駄。
嘗て何度か、
諦めに似た妥協を探り。
そして俺は、
想いを保てずに崩壊した。
アイツの時も、
貴女の時も。
相手を、
嫌いに成る時が。
果たして、
何の様な時か。
其の問い合わせに応えた事が、
直接の原因だろうか。
「姫がそう想う理由が。」
「俺には分からない。」
「うん。」
「言ってないもん。」
嘗ての俺と同じ様に。
姫は、
言っても無駄だと、
口にする。
寄り添いたいと、
お互いが願いつつ。
其れでも、
譲れぬ部分が在るのなら。
伝えて行くしか無い筈なのに。
察しろと、
姫は俺を試して居る。
11月01日(月)
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