ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■其の感謝は頂き物では無いでしょうか
目には目を、
歯には歯を。

事と次第と、
其の使い方に因っては、
不幸の呼び水かも知れないけれど。



自身が感じる儘を、
相手に、
素直に返せる手段として。

本当は、
優れた方法に他ならないのだ。






同じ行為を返した所で。



相手の発した想いと、
自身の受けた想いと、
自身の返した想いと、
相手に届く想いが。

何れも同じ想いである事など、
端から、
期待しちゃ居ないけれど。





少なくとも、
近似値には違いないのだ。



鏡に映した其の行為は。

相手に届けたいと願った想いの、
複製なのだから。













目覚めの珈琲を、
何時から、
俺が淹れる様に成ったのか。

其れは、
良く覚えて居ないけれど。



きっと、
姫が俺に淹れたいと想った其の理由と、
違わない。






 「彼氏がコーヒー入れてくれる人のこと。」
 「私は羨ましいと思う。」


姫の其の言葉に応じて、
姫に好かれたいと、
そう願った訳では無いのだ。















 「小坊主が淹れてくれるコーヒー。」
 「美味しいね。」


感謝を隠し味に産まれる、
其の感想は。

今迄、
俺が同じ様に、
姫に贈り続けて居た物だと。




返した想いの、
真の在処は。

実は、
姫の中から産まれた物だと。











未だ、
気が付かないのかな。
10月18日(月)
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