ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165360hit]
■想いは自由研究に足り得るでしょうか
只、
単純に、
愛しき存在を見つめ続け。
其の振る舞いを、
飽く迄、
並べただけで。
其処に在るのは。
決して、
高度に学術的な物では無いけれど。
きっと、
其の的確な羅列は。
見た目以上に、
力を秘めた物に違いない。
其の観察眼が。
決して、
学舎で得た物に劣らぬのならば。
想いと言う物の、
其の中には。
未だ、
誰も気付かぬ能力が、
隠され、
潜んで居るのかも知れないと。
そう想うのだ。
「寝るときには。」
「すごく元気だったんだよ。」
「触ってたの?」
「小坊主がいびきかき始めたら。」
「大人しくなったんだよ。」
「研究してんのかよ・・・」
姫は、
昨夜も俺に触れ続け。
そして、
起き抜けに俺へ報告する。
極めて日常的で、
平凡な、
寝起きの会話で。
何故か。
一心不乱に虫を見続けた、
夏休みの宿題を、
想い出した。
拘りや、
事情や、
如何なる存在も、
其処に挟む事無く。
姫は、
一心不乱に、
俺を観て居るのかな。
10月16日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る