ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■他人では埋められぬ疵でしょうか
其の言葉が、
何処を指し示して居るのか。

瞬時に、
理解出来たのは。


相手を今も縛り付ける、
其の出来事を。

自身の意識下にも、
強烈に、
焼き付けて在るからに違いない。





そして。

転嫁したと主張する、
責任の在処は。


決して、
転嫁された物では無く。

間違いなく、
自らに在ると、
そう想うからに他ならない。







けれども。



自身が創った、
相手の心の疵痕は。

自身が何れ程努力しても、
埋まらぬ物で。



相手が望んで、
自ら埋めねば。

決して埋まらぬ物なのだ。

















例え、
其の解答は誤りだと、
想って居ても。

決して、
行為に行為を返す事など、
負の想いしか産まなくても。



 「だからさ。」
 「目には目を、歯には歯を。」
 「倍返しだよね!」

 「うん、そうね・・・。」



其の迫力に、
想わず肯いて終う。











或る、
歌い手の催しから帰宅した、
其の直後から。


 「あのね。」

 「ん?」

 「トラウマだって言うことは。」
 「人のせいにしてるって事なんだよ。」


姫が、
事ある毎に口にする、
其の言葉は。





苦悩や、
不安の混沌から。

今も抜け出せぬ、
姫の想いを。


余りに正確に、
そして綺麗に、
描き出して居るから。





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References
 Aug.16 2004, 「幸福が幸福を奪うのですか」
 Aug.11 2004, 「其の盾を刺せる矛は無いのですか」
10月05日(火)
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