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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■其の口付けは他の雄の為ですか
一見、
甘い香の漂う瞬間と、
見紛うけれど。
油断ならぬ時だからこそ、
甘い香が漂うのだ。
其れ故に。
キスをせがむ、
其の姿に、
唇を逢わせながらも。
視線や、
行動を、
注視して。
真意が、
何れに在るかを、
探るのだ。
「何?」
「大好き♪」
純粋に、
素直に。
何れ程、
甘える姿に見えても。
其の瞳が、
悪戯っぽく笑って居る。
「大好きだから、何?」
「大好きだから、新聞見せてね。」
目的は、
決して其処に無いんだ。
何の問題も、
無い事なのだから。
態態しく、
振る舞わなければ良いのに。
「私って。」
「他の男の事を考えてる時に、甘えるよね。」
ばつが悪そうに、
そう口にしてしまうのは。
姫なりの、
愛情表現なのかな。
08月12日(木)
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