ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165368hit]
■火を消して終うのですか
其の言葉が、
伝えられた時点で。
導かれる結論など、
既に決められて居るのだ。
敵は其れを、
本能的に理解して。
其の言葉を、
贈って来るのだ。
例え其処に、
違和感が残ろうと。
例え其処に、
噛み合わず擦れ違う想いが、
残ろうと。
俺には、
理由が無くなって終うから。
俺自身は、
俺の創った其の因に、
火が在ると主張し。
姫は、
規則に治まらぬ行為に、
非が在ると主張した。
姫の言葉は。
俺の想う火の存在を、
消し去って。
同時に、
姫の想う非など、
元々無かったのでしょうと、
ほくそ笑む。
本当はね。
姫らしさに、
想わず、
笑って了ったんだ。
謝罪の言葉も求めず、
謝罪の言葉も無く。
「許してくれないの?」
只、
容赦のみを、
要求して来たから。
07月07日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る