ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■定位置は何処ですか
酒精と、
体温と。
風呂上がりの、
上気した身体を。
徐々に冷ましながら。
真横に寄り添う、
其の相手が。
一言呟いた。
「小坊主が居なくなったら。」
「何処に行くのかな?」
俺の膝の温かさに、
其の身体を埋め。
心地良さそうに、
眠る猫が。
呼んでも居ないのに、
尻尾を振る。
「何処に行くのかな?」
「姫の膝でしょ?」
俺が居なければ。
此の猫は、
俺の次に効率良く温もりを得られる、
姫の膝で。
心地良さそうに、
眠るに違いないけれど。
「姫の膝でしょ?」
「じゃぁ、私は。」
「小坊主と一緒じゃ無いって事?」
姫は。
其の風景を想いに乗せて、
其れを拒絶する。
「違うよ。」
此の猫が、
俺の膝の上を定位置にする様に。
今の、
俺の右隣の、
其の場所こそが。
姫の定位置でしょ?
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References
May.23 2004, 「想いを託した本ですか」
May.04 2004, 「過ちは素直に認めませんか」
05月25日(火)
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