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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■不安の因は自分に在りませんか
求めて止まない物は、
形では無いと。
曖昧に感じ取って居るから。
望んで止まない物は、
想いに在ると。
曖昧に感じ取って来たから。
其の曖昧さを、
丁寧に感知しつつ。
求める処を、
探し続けて来た。
姫は既に、
形を有して居る。
俺の未知の領域に、
其の形が在る。
未知を明確に感じ取る事は、
出来ぬから。
試行錯誤で探すしか、
方法は無いのに。
「私の友達が。」
「八歳年下の彼氏と結婚したんだって。」
姫から届いた、
一通の困惑。
「中学生と小学生の子供も一緒に。」
「その報告を聞いた時。」
「すごく不安になった。」
中学生と小学生の子供も一緒?
姫の息子が受験を終える迄は、
俺と姫の事は二の次と、
確認した筈だろう。
「何故一緒にいたいのか言葉に出来ない小坊主と」
「このまま一緒にいても良いんだろうか・・って。」
何故一緒に居たいか言葉に出来ない?
何処が好きかを答える事は、
上手く出来ないけれど。
何故一緒に居たいかなら、
姫が聞かないだけで、
何度と無く伝えて来た心算だ。
「何故一緒にいたいのか言葉に出来ない小坊主と」
其の言葉は、
姫の口から聞かされた事すら、
無いだろう。
少なくとも。
姫は未だ、
人の持ち物だ。
飛び立つ怖さを和らげてから。
姫の都合を最大限受け入れて。
其の想いが、
優しさでは無いのなら。
其の想いが、
姫の為にならないのなら。
俺は何時でも良い。
自分の都合と、
自身の想いを、
刃として姫に突き付ける用意は、
整って居るんだ。
04月17日(土)
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