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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■季節より大切な想いは無いのですか
春の暖かさが、
初夏の暑さに近づく頃が。

此の地に、
少々遅めの桜が届き、
人々の想いを魅了する頃が。


鬼門に値する、
時期なのだろうか。



 「小坊主なんか要らない。」


其の一言が産まれる土壌が。

想いの変遷の上位に位置する、
季節の変遷なら。



四季など要らぬ。



不謹慎にも、
そんな想いを描いてしまう。









隣に眠る、
其の愛しい対象が。

心地良さを、
提供してくれるから。


人は、
寄り添い眠りたいと、
そう願うのかも知れないけれど。



隣に眠る、
其の愛しい対象が。

自分の眠りを妨げる、
邪魔物ならば。


十二分に、
別離の条件に昇華するのだろうか。








姫と俺の、
距離が遠ざかる時期。
















抱き締める度に。
抱き寄せる度に。


 「小坊主、暑い!」
 「小坊主、なんか要らない!」


姫の不満が、
辺り一面に飛び散る。









 「今夜もパナウェーブ研究所にしちゃうぞ♪」


そう言いながら。

ふざけてシーツの中に、
無理矢理くるまれる。


そんな時期が、
もう届いてしまったのか。
04月09日(金)
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