ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■血が通う事は無い関係でしょうか
互いの関係が凝固し、
決して変化せぬ代わりに。

僅かながらでも、
安定感をもたらすのが。


血脈の宿命ならば。



互いの関係が流動化し、
多種多様な姿を獲得出来る、
副作用として。

著しく不安定に傾く、
其の宿命を。


安定へ導く術は、
何処に在るのだろう。





互いが相手を認め、
何れ程受け入れたとしても。

届かぬ領域が、
必ず見え隠れする。












時には兄かも知れない。
時には友かも知れない。

時には父かも知れない。




けれども。

其の内実は、
他人でしかないから。













姫の元に、
そっと近寄っては。


 「あのね・・・」
 「言い争う所とか、聞こえるの。」
 「やっぱり嫌だ。」


今日も一言、
息子が口を開いた。



俺に対して
面と向かって言えぬ事。

俺に対して、
遠慮や気遣いを消せぬ事。









自身の母親と、
其の相手たる俺の存在を。

息子は確かに、
許容の範囲に置いたのだろうけれど。









其の会話を、
後で、
姫から、
聞かされると言う事実は。


届かぬ領域の存在を、
雄弁に語って居るんだろうな。
03月21日(日)
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