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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■其の料理を食べに行きませんか
後悔と言う言葉も、
未練と言う言葉も。

時系列を後ろに向かう、
単語だけれど。


過去の選択に不満を持ち。

再び同じ選択をするまいと、
願い想う向上心が、
其処には在るのだから。




後悔も未練も、
其れ自体を否定する必要は、
きっと無いんだ。









彼女の好きな男が、
地元で料理を創って居る事。

彼女と二人で食べて居た料理が、
店に並んで居る事。

彼の大好きな、
季節の素材を使う料理が、
今も変わらぬ得意料理で在る事。



 「小坊主さん。」
 「聞いて下さいますか。」



後輩から届いた手紙に、
記された事実と。






そして。

其の隣に並んで、
自分が料理を創って居たかも知れないと言う、
想い。



 「乗り越えられたつもりだったのに、」
 「駄目みたいで。」











其の日々を、
真剣に、
過ごせば過ごす程。

其の時々を、
懸命に、
想えば想うほど。


後悔や未練は、
大きく育ち得る物だから。




乗り越えたと、
結論付けた筈の想いが。

突然蘇り、
自身に鋭く刺さる事など、
自然な事なんだ。









大切な事は。

乗り越える事に在るのでは無くて、
別の場所に、
こっそり隠れて居るんだよ。





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References
 Aug.03 2003, 「其れは違うと言えないのでしょうか」
 Jan.26 2004, 「窺って居た好機なのでしょうか」
02月21日(土)
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