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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何故撥ね返せなかったのでしょうか
一年半を経ても。
其の原因たる震源を、
未だに探り当てては居ないけれど。
想いに隙が在ったから。
其の時間が生じた事に、
間違いは無い。
好みでは無い。
触れる気すら無いと。
互いに言葉を発したのは、
一瞬前の事なのに。
想いに隙が在ったから。
何時の間にか、
其の渦に囚われたに違いない。
挑みかかって来た側から、
発せられた言葉。
「どうしてこういう事するの?」
只責任を転嫁する、
理不尽な言葉に。
何故必死に、
言い訳を考えるんだ。
さっき迄、
酒精に錯乱して居たのは、
寧ろ姫で。
俺の記憶には、
事の端から終いまで、
全て記録されて居ると言うのに。
瞳の光に魅入られて、
石化した。
為すが儘に惹き込まれ、
抗えなかった。
俺の想いの錯乱を、
察知して。
「どうしてこういう事するの?」
悪戯っぽい笑顔で、
悪魔の様に囁きながら。
姫は再び、
奥底に俺を導く。
俺の上に居る姫の姿は、
鮮明に映し出されるのに。
其の言葉への、
俺の答えは。
彼の日から一年半を経た今も、
未だ見付からないんだ。
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References
Jan.26 2004, 「窺って居た好機なのでしょうか」
Jun.20 2002, 「償うふりが出来ますか」
02月17日(火)
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