ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165407hit]
■既に像も消えて居たのでしょうか
例え自身の虚像で在っても。
例え自身とは懸け離れた、
相手の創り上げた自分の像でも。
相手の芯に自身が住まい、
日に何度か、
相手が其の像へ話し掛ければ。
想いは育って行くのだろう。
日々の、
相手の状況を、
何処迄把握出来て居るだろうか。
そんな想いは、
分を弁えぬ想いだ。
日々を過ごすのは、
自身では無く他の個体だから。
精神の拠り所として。
自身が相手の傍に在れば、
其れで良いと想う。
故に。
自身の芯に、
相手の存在が消える時に。
不安や疑心や離別が、
鎌首を擡げるから。
自分の姿を。
相手の芯に、
置いてあげる事が大切なんだ。
相手の全てを把握出来なくても。
小さな彼と彼の祖母が、
年末交わした会話。
「お母さんが再婚したら。」
「どうする?」
「今好きな人は居ないみたいだけれど。」
未だ絆を断つ以前に、
小さな彼が感じ取った其処に。
貴女の姿が、
凝集されて居るに違いない。
貴女は。
単純で、
素直で、
分かり易い人だったのに。
既に貴女の芯から、
俺の像が消えて居た事に。
如何して、
気付けなかったのかな。
----------
References
Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」
02月15日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る