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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想いは届かぬ方が良いのでしょうか
想いが腹上に迸る前に、
其の言葉が届いた。
極限に発生する陰圧に、
耐えかねて。
恍惚の壺から離れた瞬間、
其の言葉は届いた。
「子供作ろう作戦。」
「やめちゃったの?」
想いの上では、
如何なる制限が無くとも。
枠組の上では、
厳然たる制限が在るから。
二人の絆なら、
世間の如何なる荒波をも、
漕ぎ抜けるけれど。
新たな命には、
どの様な想いが植わるのか、
想像は付かないから。
例え奴が、
如何なる努力を注ぎ込んでも。
旦那の子。
彼女の旦那が、
子を子で無いと言わぬ限り。
奴は無力。
「調べちまったよ。」
「勉強になったじゃん。」
「でも、集中出来なくて。」
「ま、蓋するしか無いんじゃないの?」
そして知識と同時に、
奴に備わった別の感情。
数日前。
想いが聖域に迸る寸前に。
「非嫡出子になっちゃうんだよ?」
奴の彼女が口にした、
其の言葉は。
奴の想いに、
陰影を残してしまったのかな。
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References
Jan.18 2004, 「交えられぬ違いなのでしょうか」
01月22日(木)
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