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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■親子の前に築ける絆でしょうか
例え其れが、
形式上の繋がりであっても。
錦の御旗を有すると言う、
事実が在れば。
言葉は威力と成り得るけれど。
形式的な繋がりすら、
其処に無い以上。
正しい言葉であれ、
重みの在る言葉であれ、
血の繋がりを上回る想いであれ、
越権行為なのだ。
目の前でがなり合う、
母と息子。
教育方針と、
住環境と、
互いの苛立ちと。
複合要因を多分に含んだ、
目の前の親子喧嘩。
第三者を求められた奴は。
踏み込めぬ想いに、
戸惑い、
躊躇して。
「結局息子には。」
「言うべき事を言えなかったんだよ。」
奴の彼女にのみ、
意見を伝えた形に留まった。
「言うべきだったよな。」
「どうやったら言えるんだ?」
「俺に聞くなよ。」
「お前が俺に教える方だろ。」
「きっと情けない奴だと思われたな。」
「ま、大丈夫だろ?」
「信頼されてるんだよ。」
奴は不安で堪らないかも知れないけれど。
奴の彼女と其の息子だ。
自身の彼女に対してなら、
少なくとも、
雄と雌の一対一に持ち込める。
其の位の事は、
きっと十二分に理解して居る。
精神的な繋がりが。
形式も、
血も、
超越し得る物が。
其処に育って居るから。
だから二人は、
奴に意見を求めたんじゃないのか。
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References
Jan.01 2004, 「腐れた縁に想いを託して良いでしょうか」
01月11日(日)
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