ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165414hit]
■理解から逃れたいのでしょうか
神木に手斧を打ち込む、
其の姿を、
ぼんやりと眺めながら。
事の顛末を、
少しずつ口にする。
「一昨年だっけ?」
「そうだったな・・・。」
幼い頃から馴染み深い、
此の街に。
如何に断ち切るかのみを考えて、
アイツと共に来た時から、
二年。
立場を入れ替えて、
結局想いは、
自身に戻り来たのか。
自身の活力を取り戻す為に。
只、
相槌で調子を合わせる、
他人を求め。
想いを言葉として、
次々と外へ取り出し、
削除し、
挿入し、
並べ替え、
整理し。
他人の口を借りて、
再び取り込む。
其の一方で。
只、
他人を遠ざけたいと言う、
想いも真。
反動の大きさも、
理解の範疇。
如何に足掻こうと、
其れは必ず、
付いて回る症状。
そう想っても。
「本当は。」
「会うの止めようと思ってたんだよ。」
「帰ったあと寂しいんだよ。」
出掛けに、
君が口にした言葉が。
石段を登る度に、
一段一段、
増幅されて行く。
----------
References
Jan.06 2002, 「今日は帰ってくれませんか」
Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」
01月04日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る