ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■一つ一つを大切に出来ていますか
携帯には一度に届けられぬ故、
外出先から発信された文。

想いの有りっ丈を包んで、
贈られた重い文。


新着を伝える表示が、
画面に映された瞬間に。

仕事の手を休め、
受信箱から手紙を開封した。







あの時貴女が、
何時もの様に混乱して、
想いを伝えられなかった事位は。

俺にも既に理解出来て居る。



其れでも許せぬ事だからこそ。

想いに刺さり、
想いに傷が付き、
必死に其れを覆い隠そうと、
試行錯誤するのだ。









きっと、
僅かな綻びなのだけれど。

ほんの僅かな擦れ違いだと、
想って居るけれど。


時々心が折れそうになる。


 「何故?」


画面を睨め付け、
此が本当に僅かな綻びなのか、
自信を失う。











貴女らしいなと想いつつ。












新着を伝える表示に、
映し出された発信者の名前は。

旦那の所有物であった頃の、
貴女の名前。





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References
 Dec.13 2003, 「杞憂と一言で片付けるのですか」
 Dec.18 2003, 「掘らずに想いで包めますか」
12月22日(月)
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