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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想いを遮るのが想いでしょうか
刹那に、
前触れも無く、
単純に、
其れが起こった故か。

其れを受け取り、
意味や、
意義や、
裏や、
選択肢を、
複雑に組み合わせた故か。




正に呆気にとられた表情で、
奴は問の音を発し。

正に呆気にとられた表情で、
俺は其の答えを返す。



 「こういう場合。」
 「やっぱり帰るよな?」

 「たぶん。」
 「帰った方が良いんだと想う。」









人一倍強がりの、
彼女だから。

自分の辛抱に負けまいと、
殊更強く辛抱し、
自身を駆り立てるのだ。







自分の言葉に泣き、
泣く自分を支えようと語気を強めて、
更に涙を溢れさせて。


 「絶対帰って来ちゃ駄目!」


浮かぶ言葉を、
只勢いの侭、
意味の繋がらぬ順序で口にする時は。



今直ぐ飛んで帰って、
良く頑張ったと、
頭を撫でてあげるべき時。














彼女の頑張りを、
全うさせてやる事には、
ならないけれど。

全うさせてやらなくても、
きっと良いんだよ。





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References
 Nov.29 2003, 「其の価値を忘れて居ませんか」
12月19日(金)
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