ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165422hit]

■姿を隠したのでは無いのですか
例え溺れかけ、
藻掻き続けて居る状態でも。

どれだけ、
切羽詰まった状況下で在っても。


特別な着信は、
最優先事項として存在する。




例え笑顔を向けられぬ、
そんな環境下で、
何かをして居ようと。


余程手の放せぬ状態で無ければ。

其の着信に、
喜びを隠して反応するのに。








妙な時間に届いた、
非通知着信。


一瞬振動に目を遣り。

そして、
直ぐに其の目線を切った。




貴女の電話だからこそ特別で在って。

只の着信は、
他人と何ら変わりない。

必要の無い着信に、
自身の手を止めて迄反応する必要など、
何処にも無いのだ。













残された貴女の声。



伝言として残された、
正真正銘の、
貴女の声。



後で巻き戻した貴女の声は。

何故か本当に貴女に、
聞こえてくれない。
12月01日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る