ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165436hit]
■内緒は良い隠し味に成りませんか
香辛料の効き過ぎは、
お互いを駄目にしてしまうけれど。
其れが無ければ、
お互いを怠惰にしてしまうから。
胡椒少々塩少々は、
お互いの努力に結び付く可能性を秘めた、
必須な物だと思うから。
「秘密」と言う香辛料では、
其の効き目に、
お互い参ってしまうだろうけれど。
「内緒」程度の香辛料を、
少し御洒落に振掛けてみようよ。
「にやっ。」
貴女からの文に、
こう答えた。
「内緒。」
貴女からの電話には、
そう答えた。
俺と小さな彼との間で交わされた、
受話器越しの会話の後に。
貴女から届く、
迫力の無い詰問。
「小さな彼と何話してたの?」
「彼に聞いても『にやっ』ってするだけなんだもん。」
俺だけが小さな彼に嫉妬するのは、
少し悔しいから。
たまには貴女も、
本気で息子に嫉妬してよ。
09月01日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る