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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■離れていても共に学べますか
遂今し方、
電話を切ったばかりなのに。
直後に届いた、
貴女からの文が二通。
其の内の一通は、
小さな彼から届いた初めての文だった。
「今日火星見たよ!」
「オモチャの双眼鏡でも丸い形が良く見えたよ!」
「小坊主も見てる?」
見上げた空に、
明るく輝く赤い星が一つ。
隣の星の来訪を見届ける、
偶然の積み重ね。
けれども。
「こっちは雨だと伝えて下さい。」
俺の街と、
小さな彼の街。
遠く離れた距離と、
大きく違う天候と。
霧雨に掏り返られた、
夢の無い話。
見上げたお空に、
明るく輝く赤い星が一つ。
お隣の星が挨拶に来たので、
お母さんと見てました。
「小坊主も見てるかな?」
「電話してみて!」
「自分でしてみたら?」
「恥ずかしい・・・」
今夜は。
そんな恥ずかしがり屋さんと共に、
社会と理科のお勉強。
臨時の家庭教師は、
役に立ったのだろうか。
08月28日(木)
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