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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■受け入れぬ想いを押し付けるのか
実際に受ける衝撃が、
果たしてどれほど大きい物か。
俺には想像すら付かないけれど。
一度同じ立場に据えられ、
そして既に其の座を去った者の、
純粋かつ完全な代替物として捉える事は、
まず不可能に違いない。
好意は好意だ。
しかしかつて其の座に居た者を、
自身の脳裏に焼き付けている者にとっては。
例え其の相手に好意を持っていても、
同じ立場の人間が二人存在すると言う現象は、
受け入れ難い。
「夜は外で食事しています。」
「時間が合ったら小坊主も顔出せますか?」
「相談があるんだけれど。」
俺のお袋が口にした言葉。
同姓の友人達と会食、
新たに始める仕事の相談であり、
現実には俺の勘違いであったけれども。
実母の横に、
違う雄が父として出現する可能性を示唆されただけで、
此処まで動揺する自分が、
同じ行為を小さな彼に与えて良いものなのだろうか。
死別で去った父と、
離別で去った父と、
両者に違いはあれど。
小さな彼が、
何処まで俺を受け入れるのか。
非常に気を遣う小さな彼が、
何処まで本心を開いてくれるのか。
今お袋に再婚相手が現れたとしたら。
俺はきっと、
心を開けないのに。
06月20日(金)
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