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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■幸せ太りに変えられるでしょうか
短い髪と称するには、
幾分長めの髪かも知れないけれど。
十年来の付き合いの中で考えれば。
初めて見知った時から、
二十年と言う歳月の中で考えても。
極端に短い髪。
転機を決意する為に、
半分以上短く切られた自慢の髪。
まるで何も無かったかの様に。
「お疲れ様〜。」
「おう。久し振り!」
涼やかな髪と同様に、
目の前の君は明るく振舞っていた。
「ごめんね。明日から急に旅行で。」
「ふん。俺を振ったくせに。」
調子を合わせるかの様に、
俺は軽口を重ねた。
一見すれば、
友人の久々の再会だけれど。
話を聞けば、
少しは楽になれるだろうか。
俺の瞳に映っていたのは、
俺の眼を捉えて離さなかったのは。
極端な緊張と、
過度の心労で、
膨よかに変わってしまった君の顔なんだ。
06月21日(土)
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