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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■恋煩いだと片付けて良いのでしょうか
一日の長さが、
まるで瞬き程の時間に感じる、
気の抜けない一日。





張り詰めた一日に、
張り詰める事を強要された一日に。

無理矢理捻じ込まれた、
緩み。



 「ねぇ。」
 「9時40分頃私の事強く想ってなかった?」



堅固な筈の石垣が、
崩れ掛けるのを、
必死に支えながら。

恨みを覚えるのも御門違いだと、
携帯を閉じて、
怒りを逃がす溜息を吐いた。
















時間指定まで繰り出した、
決め撃ち。


 「仕事中、小坊主が居た感じがしたんだもん。」
 「小坊主の香がしたんだもん。」


仕事の合間に惚けて居られる、
甘く幸せな職場。


 「うぬぼれ、自意識過剰だって?」
 「完璧病気だよね?」


俺がこの時間に、
何処に居て何をしていたのかも、
貴女は知っていると言うのに。







病気?
恋の病とでも言うのか?



仕事中に失敗を繰り返して、
泣き言を繰り返したのは、
一体何時の話だ。

貴女は、
自ら原因を作って、
自ら失敗を産み出して、
挙句の果てに俺に泣き付いて、
再び同じ事を繰り返す気なのか?


















俺より早く一日の終わる貴女から。
欠かさず届く定時便。

其れを要求しているのは、
俺の方だと言うのに。



俺の一日は、
未だ半日以上残っている。
06月16日(月)
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