ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165449hit]
■顔すら脳裏に浮かばないのか
どんな顔だろうか。
どんな表情だろうか。
決して変わらぬ陰影に、
想像で色付けをして視たけれど。
全く想像が付かない。
動かない顔だから。
何度視ても、
ただ一通りの表情だから。
小さな彼の顔は、
未だ写真と言う変化の無い表情でしか、
俺の視覚に存在していない。
複雑な顔。
寂しそうな顔。
そして我慢の顔。
小さな彼が貴女に見せた表情は、
彼の想いその物だろう。
貴女にとって、
小さな彼が大切な宝物であると同時に。
彼にとっても、
貴女は一番大切な存在。
父が恋しいと言葉にする事は、
母が望まぬ想いを口にする事は、
貴女に対して、
裏切り行為だと認識しているのだ。
あの男と会って、
あの男と過ごした後も。
この強大な想いへ、
俺は逃げずに立ち向かって行くのか。
この巨大な過去を、
俺の想いで上塗りして消して行くのか。
俺は本当に闘えるのか?
----------
References
May.01 2003, 「見守る心境は不思議ですか」
Apr.11 2002, 「見えない道を歩けるか」
05月07日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る