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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■希望が無いのですか
本当に対等な立場なのか、
疑問に想う事が在る。
本当に対等な関係で居るのか、
不安に感じる事が在る。
例え掛替えの無い存在でも、
例え失いたくない存在でも、
相手の都合だけで、
何の脈絡も無く自身の姿を変え続ける事など、
俺には出来ないし、
相手にも望んでやしない。
ちょっとした御天道様の悪戯で、
貴女との逢瀬が、
小さな彼の運動会と重なったとしたら。
「もし雨が降ったら・・・」
「運動会は次の週なの。」
貴女は俺に、
どうして欲しいと言うのだろうか。
「で、どうして欲しいの?」
「どうしようか・・・」
この選択は、
俺が選べる代物では無い事ぐらい、
もう理解しているだろう。
貴女が望むなら、
一緒に来いと言われても良い。
貴女が考え抜いた結論ならば、
来るなでも構わない。
貴女の希望を聞かずして、
何の話も出来ないじゃないか。
そして。
「一緒に観る?」
貴女のその遠慮がちに言う姿が、
対等で無い気がして、
媚びを売られている様で、
俺は嫌いだ。
言えないんだ。
まだ言えないんだ。
近付いたと想っていた二人の距離は、
未だに遠い。
油断や安心やそんな物はさっさと捨てて、
もっともっと努力が必要なんだよね。
05月08日(木)
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