ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何故折れたのですか
寂寥感に搦め捕られ、
其処から抜け出せなくなった時。

妥協の産物として、
何かに縋り、
自身を曲げる事が有る。



甘えであり逃げである事を、
充分に理解して、
其れを自覚していたとしても。

時として耐え切れずに、
弱味を曝け出して縋るのだ。



まるで動物が、
腹を出してボスに乞う様に。
















貴女からの愛の言葉に、
俺は想いを返していない。

酔いの上とは言え、
俺が想いを冗談と軽口で打ち返した事は、
紛れも無い事実。



貴女が臍を曲げる事に対して、
異論を差し挟む余地など蟻の大きさ程も無い。

俺が貴女に弁解する権利など、
端から認められていない筈なのに。




許せぬ行為は許せぬ行為だと貫く事は、
そんなに苦痛か?

俺に対して、
何故妥協を選択するんだ?

















 「呑み会で酔っぱ。」
 「そんな時の返事にムッとした私がダメなんだな・・・」

 「なんで貴女が謝る?」
 「悪いのは俺じゃないの?」




相手の想いに応えず、
一方的に謝罪を受け、
馬鹿が付く程惨めだからか?

何故か怒りが込み上げ、
口調は荒くなり、
余計に俺の立場を自分で貶めた。










苛苛しさの原因は、
きっと恐怖感だ。




妥協の積み重ねが歪みを生み、
其の歪みが、
何時の間にか互いの絆へ牙を剥く。

其れはアイツが選択した道じゃないか。


俺は貴女を失いたくない。
05月05日(月)
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