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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■平然として見えますか
貴女も望み、
俺自身も望んでいる事には違いないけれど。
決して二人を惹き合わせるだけでは無く、
時には絆に綻びを生み、
時には想いに亀裂を生じさせ、
時には距離を遠ざけ、
其れは課題としてお互いの身に科せられる。
必ずやお互いを前に進ませる物だと、
そう信じながらも。
其の試練の強さに怯み、
持て余し、
ふと後悔の念を浮かべ、
挫けそうになり、
自分の弱さに愕然とするんだ。
貴女も望み、
俺自身も望んでいる事。
包み隠さず、
全ての出来事をお互いへ伝える行為。
俺の周囲に存在する、
異性の存在。
俺の身の回りに起きる出来事が、
貴女の嫉妬や不安を掻き立てる物であったとしても。
貴女は知りたいと欲し、
俺は伝え、
そして貴女が、
生まれ出づる感情に必死に耐えている様子が、
俺の元に届く。
貴女の身の回りに起きる出来事が、
俺の嫉妬や不安を掻き立てるかも知れないと、
貴女が想ったとしても。
俺は知りたいと欲し、
貴女も伝えたいと欲する。
「たまには心配してよ。」
受話越しに、
貴女がふと漏らした一言。
周囲には異性の存在すらないと、
嘆き羨む貴女。
俺の何処を見てる?
必死に強がって耐えている事が、
貴女には伝わらない?
これ以上心配させないでくれ。
俺は壊れちまう。
05月02日(金)
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