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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■見守る心境は不思議ですか
小さな彼に与えられる、
何人たりとも侵す事の出来ない、
絶対の権利。
俺と貴女が、
どれ程強く想い合っていても。
俺自身が、
どれ程強い力を有していても。
俺と小さな彼が、
どれ程強い絆を築き上げたとしても。
唯一小さな彼だけが、
解答権を有し、
必ず答えねばならぬ宿命を背負っている。
彼の父親が会いたいと、
そう願った時には。
何人たりとも
断じて介入など許されないのだ。
小さな彼と父親が会う事を、
俺に告げた貴女の想い。
「悩んじゃった。」
貴女は十二分に感じ取っている。
俺が未だに、
小さな彼に逢っていない事も。
俺があの男の存在を、
恐れている事も。
「俺は大丈夫だって。」
乗り越えねばならぬ壁が有る。
その壁に挑む事も、
その壁を越える自信を得る事も、
俺の中では、
既に通過点として認識されているのだ。
俺があの男を恐れた呼び水は、
貴女の立ち振る舞いであった事は、
俺は貴女にきちんと伝えた。
「大丈夫って言わせてしまったのかな?」
「この前みたいな事はしてないから。」
例え貴女に聞かなくても、
例え貴女が言わなくても、
俺はその事実を知っているから。
だからこうして、
平然として小さな彼を見守れる。
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References
Oct.23 2002, 「脅威を感じているのか」
05月01日(木)
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