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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■貴女に逢いたかったのか
春の日差しに溢れた暖かな公園で、
仔犬と戯れる。
「ヨシヨシ。」
仰向けに腹を出して、
満足気に目を細めた子を見ていると、
何故微笑みではなく、
苦笑いしか出来ないのだろうか。
貴女のお願いは、
俺への注文は、
兎角変わった物では無かったのに。
「今度逢った時は思いっ切り撫でてね。」
「うん。」
貴女のお強請りが、
俺への要求が、
脳裏に貼り付いて接がれない。
「ムツゴロウさんの様に撫でて欲しいの。」
「貴女は犬かっつーの。」
懸命に尻尾を振って、
懸命に腹を出して、
懸命に甘える犬の姿が。
今日は何度見ても、
貴女の姿にしか見えない。
04月13日(日)
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