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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何の為の選択でしたか
貴女への恨み辛みが飛び出そうになるのを、
必死で飲み込んだ。
何故。
貴女の行動が、
貴女の性格が、
憎くて憎くて仕方ない。
何故。
人間など初めから両面性を持った生き物で、
俺が惹かれた貴女の魅力が欠点と成り得る事など、
何も貴女に限った事では無く、
誰でも有り得る極当たり前の節理なのに。
貴女が口にした事が、
もし事実では無いのなら。
きっと俺に気を遣って、
俺を楽にしようとしているに違いない。
「再婚に怖さは無いの?」
「私は・・・怖くない。」
貴女が口にした事が、
もし本当なら。
自然に素直に、
俺と向き合ってくれているんだ。
「結婚に辛さはないの?」
「初めから壊れた結婚だったから。」
「駄目になるの当たり前の結婚だったから。」
初めから壊れた道を、
どうして選んだ?
ただの意地だけで、
どうしてあの男を選んだ?
もし貴女が既婚者じゃなければ、
影に怯えながら進んで来る必要など、
無かったじゃないか。
もし貴女に小さな彼がいなければ、
何の障害も無く、
俺の元に来られたじゃないか。
勘弁してくれ。
何の為に俺は、
神経を擦り減らして来たんだ。
貴女への恨み辛みが飛び出そうになるのを、
必死で飲み込んだ。
俺が選んだ選択肢だろう。
自分で自分の責任が取れない位なら、
初めから俺には、
貴女と向き合う資格など無かったんだ。
03月27日(木)
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