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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■一言でも力が有りませんか
ふと淋しそうな声が聞こえた。
ふと不安な声だと感じた。
この感覚が、
この想いは、
今迄も証明し続けて来た。
貴女の心が、
俺とは別の方向に漂流している事。
「小さな彼が体調悪くて。」
貴女の支えが、
貴女の活力の源が、
元気を無くして居る今。
小さな彼の代わりを俺が担う事など、
永遠に出来ないから。
「実家に預けたの。」
「こういう時側に居てやれないんだよね。私。」
貴女は自分の意思で、
荒波へ漕ぎ出した。
その荒波の厳しさは、
一度船出をしてからでないと、
決して理解出来ないのに。
不思議な事に、
今迄の様な嫉妬心は無い。
寧ろ貴女を気遣う想いだけで、
身体全域が覆われている。
傍から見たら当然の事だけれど。
半分は、
俺の心が変化して修得した、
信頼感。
半分は、
貴女の想いが築いて来た、
安心感。
小さな彼への嫉妬は、
二人にとって負の力しか持ち得ない物だから。
其れを消し去る努力もまた、
一つの積み上げた歴史。
ただ頑張れと、
一言しか言えないけれど。
前よりは気持ちの籠められた頑張れに、
成長していると確信が持てる。
03月29日(土)
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