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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■不安を口にする権利が有るか
結婚と言う形に拘るより、
二人の精神的繋がりを重視するべきだ。
結婚と言う形に拘るあまり、
二人の精神的作業に蓋をして、
二人の精神的作業を避けて通っても、
本当の繋がりは得られない。
極めて受け入れ易い考え方。
俺は正しいと思って来た。
ある例外を除いては。
「ずっと側に居て良いの?」
そう問われても、
解答する権利は問うた相手の方にのみ、
与えられている。
「ずっと側に居て良いの?」
そう問われても、
奴は解答権を有する事すら許されていないのだ。
二人の将来に、
二人の未来に、
幾ら彼女が不安を抱こうと。
奴の年齢に、
奴の若さに、
幾ら彼女が不安を抱こうと。
今も彼女には、
法で決められた相手が居る。
奴はどんなに逆らっても、
時間を戻す事が出来ないのだ。
配偶者と言う見えない敵。
法律と言う見えない敵。
別居している事なんて、
何の根拠にも、
何の力にもならないのだ。
「怖くて何もかも聞けないんだ。」
そう吐き捨てる奴の怖さが、
俺には良く理解出来てしまった。
幾ら精神的に距離を近付けたとしても、
婚姻関係と言う物理的な壁は、
何の変化も無く其処に聳え立ち続けるのだ。
「大人になるしか無いよ。」
「彼女に自分の成長を見せるしか無いよ。」
怖さを跳ね除けるには、
何かに縋って、
何かを信じて、
それに打ち込む事しか無い。
俺もまた、
その位しか答えを持ち合わせないけれど。
幾ら彼女が不安を抱こうと、
二人は対等で無い。
別離を選択していない彼女の方が、
結局立場は強いんだ。
何が不安だよ。
何様なんだよ。
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References
Nov.23 2002, 「脅威を感じているのか」
Jan.29 2003, 「何を言えれば良かったですか」
03月07日(金)
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