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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■相手を想うとは何なのだろうか
貴女がどうしていたのか、
そんな事を聞きたいのでは無い。
「気持ち悪い・・・」
「治ったらメールする。」
そう言い残して受話器を置いた貴女の報告を、
確かに心待ちにしていたのは事実だけれど。
貴女が元気なら何の問題も無い。
貴女は今俺どころじゃないから。
貴女の身内の病の方が、
俺の事より重要なのだから。
貴女の事が心配なのは事実だけれど、
俺が心配するしないは俺の勝手で本質では無い。
貴女が元気な事が、
貴女の身内が元気になる事が、
本来の問題なのだから。
俺の疑問符は、
貴女の報告が遅れたから産まれた物では、
断じて無い。
貴女は本当に、
俺の事を想っているのだろうか。
貴女は本当に、
俺の事を考えているのだろうか。
立て続けに届く着信。
震え続ける携帯電話。
鳴り続ける家の電話。
「話せる時間出来たら電話下さい。」
メールにはそう書きながらも、
矢継ぎ早の催促が届く。
貴女に其の時が在る様に、
俺にも其の時が在る。
身の回りの事で、
仕事の事で、
他の事に気の回らない時が在る。
貴女が心配するのは自由だけれど。
貴女が心配するしないは、
貴女の勝手で、
決して本質では無いんだよ。
少し休息を下さい。
心を休める時を下さい。
貴女の想いは「想い」では無くて、
一方的な気持ちの延長だと、
俺は思うんだ。
03月09日(日)
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