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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■我慢もお遊びに変えませんか
引き分けに持ち込むのが関の山であり、
分が悪いのは俺の方だ。
「俺だって欲しいんだよ。」
この言葉を既に口にしている俺には、
勝ちを主張する力など、
持ち得ないのだ。
貴女は笑いながら、
勝ちを主張する。
「我慢比べはどうなったの?」
「入って来たのは小坊主だからね!」
俺は苦笑しながら、
分けを主張する。
「俺は欲しいよなんて言って無いけれど?」
「ずるい・・・」
こんな時には、
攻撃は最大の防御なんだ。
自信たっぷりに振舞って、
貴女を不安に駆らせれば良いんだ。
「じゃぁしなくて良かったんだ。」
「なんでよ!」
「私だって欲しかったよ・・・」
「ねぇねぇ、今、何て言ったの?」
「ずるい・・・」
対等の立場にお互いを戻して、
俺と貴女の会話は、
今日は終わりを告げるのだ。
違うよね。
貴女の手紙に書かれた言葉は、
お互いにとって、
とても大切な事だから。
貴女の言う事は、
片時も忘れやしない。
こうして俺が、
貴女と戦っている時も。
もちろん俺が、
貴女を抱いている時も。
貴女の手紙に書かれた言葉は、
お互いにとって、
とても大切な事だから。
片時も忘れやしない。
「お互いがお互いを求め合ってるのに。」
「我慢比べはないよね・・・」
「勝った負けたじゃないもんね。」
貴女がこの言葉を俺に届ける前から、
貴女の気持ちは伝わってる。
貴女がこの言葉を俺に届けなくても、
貴女の気持ちは伝わってる。
だから今は、
二人の楽しく甘かった時間を想い出して、
二人で満喫しよう。
03月05日(水)
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