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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■これが神が与え賜う褒美ですか
もう誰にも邪魔されない時間なのに、
もう簡単に作れる瞬間では無いのだろうか。
僅か二日で良い。
三月の内で、
僅か二日で良かった。
たった二日を捻り出すのに、
たった二日を貴女と過ごすのに、
此処まで大変な想いをしたのは初めてだ。
貴重な時間。
今迄で最上に貴重な時間。
「べそ子は禁止な。」
制約ばかりで済まないけれど。
約束ばかりで悪いけれど。
今回だけは、
笑顔で再会しようよ。
もう切ない恋愛では無いんだから、
笑顔で再会しようよ。
そう貴女に伝えたばかり。
たまたま起きたシステム異常が、
たまたま今日起きただけだ。
怒りを覚えても何も解決しない。
今はただ貴女を想う事が、
積極的で前進的な思考である事も理解している。
「本日は使用いたします機の到着が遅れており・・・」
何故今日だ。
貴重な二日を捻出出来た俺に、
神は褒美を用意しないのか。
03月01日(土)
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