ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165453hit]
■今晩も凌げるだろうか
貴女との逢瀬の為に、
禁欲を貫いている俺の気持ちが、
貴女に理解出来るか?
貴女との目合いの為に、
禁欲を貫いている雄の生理状態が、
貴女に理解出来るのか?
綺麗な女性の姿一つで、
下半身に自然と手が伸びてしまう位。
官能的な夢一つで、
あっさりと閾値を超えてしまう位。
貴女の刺激を心待ちにして、
充分過ぎる程、
準備万端で俺は控えて居るんだ。
逢瀬の前に交わす、
貴女と俺の会話。
何をしようか、
何処に行こうか、
いつもの様に交わす、
逢瀬前の会話。
「俺だって欲しいんだよ。」
思わず口をついて出た言葉は、
俺が限界寸前である証拠なのに。
「ねぇねぇ、今、何て言ったの?」
「我慢比べはどうなったのかなぁ?」
嬉しそうにツッコミを入れる貴女は、
受話器を置いた後の俺が、
貴女の声と貴女の姿を想像して、
どれだけの我慢を強いられるかなど、
理解しようともしないだろう。
俺の我慢比べは、
逢う前から始まってるんだ。
迸らぬ様に、
俺は今夜も我慢比べだ。
02月28日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る