ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■貴女のペースですか
好き。
好き。
好き。



言葉の繰り返しが持つ魔力。


記憶と呼ばれる作業が、
神経の回路を繰り返し繰り返し巡る物で在る限り、
魔力の衰えは在り得ないだろう。









好き。
好き。
好き。



何度も何度も浮かぶ想い。


言葉の繰り返しは、
何時の間にか想いの繰り返しへと進化を遂げ、
言葉の魔力は、
何時の間にか俺と貴女の境界を無くして、
二人を融合させるんだ。










好き。
好き。
好き。
好き。






好き。
好き。





















 「一休さん・・・」


俺の口から吐かれた物は、
凄まじく質の低い言葉。

何の技も捻りも無い言葉が、
脳裏に浮かんで消えなくなった。



 「アタシが一休さん?」
 「坊主は小坊主でしょ?」


鬼の首を獲った様に喜ぶ貴女。




想いの繰り返しは、
徐々に徐々に俺を蝕んで行く。

好きの繰り返しが、
徐々に徐々に俺を貴女に近付ける。












俺の人格を破壊されたのか、
俺の人格を呼び起こしたのか、
それは定かでないけれど。

貴女の調子に、
貴女の冗談に、
俺はすっかり汚染されている。
02月18日(火)
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