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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■寒さのせいですか
別れ際。

いつもの行為を貴女に贈り、
俺は去る。



出来る事ならもう少しだけ、
貴女に触れていたい。

出来る事ならもう少しだけ、
俺を感じていたい。


そんな願いをお互いが抱きながらも。

二人を繋ぐ線は、
あっさりと切れる。








別れ際。

いつもの行為を俺に贈り、
貴女は言う。



 「唇の軟らかさが違うと思うんだよね。」
















何時までも上手くならない、
電話越しのキス。


必死に研究し、
貴女は一つの結論に辿り着いた。




 「寒いから唇が硬くなるんだよね?」




次の逢瀬で俺に教えを乞う為に、
今の内から唇を軟らかくすると言う貴女に。

本気で悔しがって、
何度も練習をする貴女に。


今度はお褒めの言葉をかけてあげよう。



 「上手くなったね。」











それでも、
キスのコツは教えない。

貴女のキスがこれ以上上手になったら、
俺は電話を切れなくなるから。
02月15日(土)
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