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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■中を透かして見られるのですか
少しだけ冷静な頭で、
少しだけ冷静な言葉で、
話せなかった想いを伝える。
ゆっくりと。
ゆっくりと。
あの時貴女は、
気付かなかった訳では無い。
「私は小坊主の・・・」
貴女の心配は、
確かに貴女中心の想いだけれど、
真っ直ぐと、
俺へ伸びて来る想い。
あの時貴女は、
気付かなかった訳では無い。
「どうしたの?」
貴女の言葉は、
確かに核心を突いた物では無かったけれど、
俺の様子を、
敏感に感じ取っていた。
何かが有ると、
何かが起きると、
何故か必ず反応する。
例え的外れでも、
例え頓珍漢でも、
何故か必ず反応する。
貴女の受容体は、
人より格段に優れているから。
貴女の選ぶ行動は、
人より格段に劣っているかも知れないけれど。
「何でもないよ。」
そう答えたのは、
俺の意志。
貴女に想いを伝えなかったのは、
俺の意志。
全てを開放して見せなかったのは、
俺の意志。
貴女は既に、
感じ取っているのだろう。
俺の行為から、
俺の言葉から、
感じ取っているのだろう。
言葉では何とでも言える理由。
貴女を信頼し切れていない事実。
今朝は来ない、
今朝は届くはずが無いと、
確信しながらも。
何度も問い合わせを繰り返す。
定時のメールが届かないと、
馬鹿みたいに歯車が噛み合わない。
02月12日(水)
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