ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165457hit]
■何を悩んでいたのですか
貴女の悩みは常に、
自分の目の前に有る事のみで構成される。
俺がどの様な状態であろうと、
俺がどの様な想いであろうと、
決して変わる事がない。
貴女の悩みは常に、
自分の目の前に在る物のみで構成される。
俺の悩みが何であろうと、
俺の悩みが貴女へどう向かおうと、
決して関心が無い。
貴女がそう答えた時に、
既に結論は出ていたのだ。
貴女がそう答えた時に、
既に話は終わっていたのだ。
「ついて行くから。」
雄が悩みを口にする時は、
どんな時なのか。
俺が悩みを話す時は、
どんな時だったか。
俺の想いなど、
俺の行為など、
貴女の中には既に存在しない物なのだ。
目の前に突如現れた機会に、
俺はやっと結論を出した。
貴女はその事など忘れていたかの様に、
目の前の出来事で目一杯だったから。
「心配じゃないの?」
「気にならないの?」
思わず口に出した言葉は、
俺の心に追い討ちをかける貴女を、
加速させるだけだと分かっていたのに。
「心配だよ。」
「私は小坊主に負担かけてないかな。」
「私は小坊主に頼って良いのかな。」
「私は小坊主に・・・」
貴女を主格とする言葉の羅列。
数々の心配は、
決して俺を中心としない想い。
それで良かったのかも知れない。
例え何度身体を重ねようと、
性の異なる雄と雌は、
相容れない違いを消せないのだから。
例え何度想いを重ねようと、
性の異なる雄と雌は、
物事へ繋がる道筋の軌跡が違うんだから。
それで良かったのかも知れない。
俺の道は俺の道であって、
共に歩んでも、
貴女の道では無いのだから。
02月10日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る