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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■啼けない携帯は恨めしいですか
啼かない携帯を見つめる時、
貴女は何を想うのだろう。
俺の状況を必死に理解しようとして、
自分の願望を、
心の中にぎりぎりで留めているのだろうか。
「私って五月蝿く無い?」
そう言いながらも、
貴女は自分の想いを次々に届けてくれる。
文を送り付ける一方の貴女。
文を受け取る一方の俺。
著しく均衡を欠いたとしても、
貴女は其れを望んでいて、
俺は其れを待ち望んでいるのだけれど。
また鳴った着信音に、
また俺は落胆する。
貴女の声で啼かない携帯。
鳴っても鳴っても、
貴女の声では啼かない携帯。
手元に届いたメール達。
同時に届いたメール達。
携帯は最優先で、
貴女以外の箱を開こうとする。
貴女の箱には、
また未読の記号が残された。
貴女の懸命な想いを、
誰かに邪魔されている様で。
少し恨めしい。
02月02日(日)
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