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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■予行演習になりますか
炬燵で紅茶を飲みながら、
貴女を想い出した。

子供の帰りを待ちながら、
貴女を想い出していた。


初めて小さな彼を見る時に、
俺はどんな風に振る舞うのだろうか。




子供が食事をする様子を眺め、
二人で顔を合わせた。

子供が遊ぶ様子を見守りながら、
二人で顔を見合わせた。


初めて小さな彼と逢う時も、
こんな雰囲気の中に居るのだろうか。









友人の新居を訪問した。
母子家庭の新居を訪問した。
初めて子供と対面した。



息子が一人。
離婚をしたばかり。

友人と貴女の状況は、
ほとんど一緒。



友人に貴女の姿が投影される。
息子に小さな彼の姿が写し出て来る。

緊張感が顔に出ないよう、
必死に平静を装った。











 「忙しい?」
 「電話できるかなぁ?」


貴女から届いた言葉。
貴女が珍しく口にした言葉。


 「どうした?」
 「何かあった?」


ちょっと焦ったふりをしたけれど。
ちょっと心配なふりをしたけれど。







本当は待ち望んでいた。
本当は待ち遠しかった。

貴女の家の空間が欲しかった。
01月06日(月)
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