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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■見守られていましたか
場の雰囲気が一瞬で変わった事を、
俺は本当に理解出来ていたのだろうか。
友人の問いに、
俺は答えるべきで無かった。
俺の解答は、
自暴自棄以外の何者でも無かった。
友人達の問いは、
自然な問いなのに、
俺は不自然にしか答えられなかった。
けれども。
唯一の視線だけが、
柔らかで、
温かで、
少しだけ心強かった。
同期と開いた新年会。
昔馴染みと飲んだ新年会。
「小坊主はどうなの?」
堰を切ったかの様に、
言葉が溢れて止まらなかった。
皆の驚きは、
徐々に笑いへ変わった。
「小坊主もやるねぇ。」
機関銃の様に、
言葉が口から飛び出て行った。
皆の笑いが徐々に、
只の羨望へ変わって行った。
真剣味なんて何処にも無い。
自虐的に言葉を並べて、
道化の様に自分を魅せた。
「節操無さ過ぎ。」
そんな言葉しか返って来ない事など、
分かり切って居たのに。
そんな言葉を返して欲しいから、
話した訳では無いのに。
君から届いたメール。
「小坊主の発言に、みんなびっくりしていたねー。」
「私は知ってたけどさー。」
全ての事実と、
俺の言葉の真の意味は、
きっと君には届いていたよね。
「しもやけに注意してね。」
何時までも子供扱いだけど、
何時でも変わらぬ気持ちの様で、
それが嬉しかった。
01月08日(水)
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