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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■待っていてはくれないのですか
あの時俺に出来る精一杯の努力と、
あの時俺に巣くった大きな不安感や孤独感は、
貴女には届かなかった。
「非常事態だよ」
「今日は家に帰れない」
「明日詳しく連絡するから」
突発したアクシデント。
そして既に、
自分は家に帰る手段が無いという事実。
まだすべき事が残っていた。
必死に動き回っていた。
貴女に電話する時間すら惜しかった。
携帯の電池も不足気味だった。
並べてみれば、
確かに全て言い訳にしか過ぎない。
「説明が明日になるなら連絡はくれない方が良い」
貴女の言葉は正しい。
たったあれだけの言葉で、
貴女に俺の気持ちが届くわけ無い。
半端な連絡なら必要ない。
半端な連絡なら心配をかけるだけ。
それをわかった上で、
メールを送ったのは俺自身の選択だ。
何故俺の心には、
怒りしか浮かんで来ないんだ。
11月07日(木)
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