ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
[218409hit]

■ビートルズのことなど
 

例えば、今ここにタイムマシンがあって、昭和35年に行ったとする。
そこで路上ライブをして、ビートルズの歌を歌ったとしたら、果たしてウケるだろうか?
おそらくウケないだろう。
しかし、『レボリューションNo.9』は、やってみる価値がある。
もしかしたら、60年安保に一石を投じていたかもしれない。
いまだに、あの歌(?)の持つ意味がわからんけど。

例えば、ビートルズが存在しなかったとして、ある人が『イエスタディ』を作ったとする。
その曲を、ヤマハが以前やっていたポピュラーコンテストに出した場合、果たして優勝するだろうか?
ポプコン音楽は偏っていたから、こういう音楽はまず受からないと言っていいだろう。
悪くすれば、予選落ちである。
時々ラジオでアラジンの歌がかかっているが、いったいヤマハはどういう基準で選んでいたのか、今でも謎である。

例えば、ジョン・レノンがビートルズの一員でなかったとしたら、小野洋子はジョンと結婚しただろうか?
ものの本などを読むと、どうもヨーコのほうから接近していた、というようなことを書いてある。
ジョンがソロになった頃の、ヨーコのあのわざとらしいノリを見れば、何となく納得出来る。
高校の頃、ヨーコのパンツ投げが話題になったことがあるが、「ヨーコのパンツなんかいらんわい」と思っていた。
今もいらん。

例えば、ビートルズのマネージャーがブライアン・エプスタインではなく団野村だったら、ビートルズはあそこまで偉大になれただろうか?
おそらくなれなかっただろう。
いいとこ、オールディズに歌が2,3曲入るくらいのバンド止まりだっただろう。
もし、松野行秀がマネージャーだったら、歌よりも訴訟で有名になっていただろう。

例えば、ビートルズが解散せず、ベンチャーズのようにいまだ活動をやっているとしたら、日本に何回来ているだろうか?
その際、やはり、加山雄三の友だちとして来るのだろうか?
まさか、加山雄三のバックで演奏、なんてことはないだろう。
『青い星屑』のバックなんかやらされたら、たまったもんじゃないだろう。

もし、ビートルズがアジア公演の時に北朝鮮に行っていたとしたら、無事に北朝鮮から脱出出来ただろうか?
ところで、金正日は、当時ビートルズを知っていたのだろうか?
案外、お忍びで日本公演を見に来ていたのかもしれない。
その時、「ああ、東京にディズニーランドがあったらなあ」とか、「引田天功に会いたい」などとは思ってないだろう。

『オブラディ・オブラダ』を、日本でカーナビーツのアイ高野が、声を張り上げて「太郎が花子をみそめ、好きになったとさ。太郎は花子に夢中、すぐに結婚したいとさ。オブラディ・オブラダ、魔法の世界は回る…♪」と歌っていた。
ぼくたちは「英語だとかっこいいのに、訳すとこうなるのか」と、当時は思っていた。
それを知ったら、ポールはショックを受けるだろう。
それよりも、金沢明子が歌っていた『イエロー・サブマリン音頭』の「…いえろさぶまりん、潜水艦!」ほうがショックを受けるかもしれない。
ぼくはショックだった。


 

以前、ぼくより上の世代の人から、「お前とはビートルズの話をしたくない。だって、お前はビートルズ世代じゃないじゃないか。おれたちはリアルタイムでビートルズを聴いたんだ」と言われたことがある。
その時ぼくは、「何を基準に、リアルタイムと言っているんだ」と憤慨したものだ。
ビートルズが日本に来たのは小学校3年生の時だった。
『ヘイ・ジュード』のレコードは4年の時リアルタイムに買っている。
ぼくが中学1年になるまで、ビートルズは存在していた。
こういうのはリアルタイムとは言わないのだろうか?
その人は、ぼくと会うたびに同じことを言っていた。
よっぽど、ビートルズ世代であるのが嬉しいのだろう。
「あんたは、ただの年寄りじゃないか」
ぼくは、その人を見るたびに、そう思っていた。
12月06日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る