ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■西から風が吹いてきたら(後編)
毎日顔を合わさなければならなかったので、けっこうきついものがあった。
バレンタインデーの時だったが、N美がぼくにプレゼントを持ってきた。
しかし、ぼくはそれを受け取らなかった。
受け取れば、またN美は勘違いする。
用があっても、直接声をかけることはせず、N美の友人を通じて話すことにした。
いつしかぼくは、「早く東京から去りたい」と思うようになっていた。

「何も告げずに行くよ
 N美もうぼくのことは忘れとくれ
 会おうとも思わないでおくれ
 ホントにもう二度とね」

3月の末、ぼくは北九州に帰った。
羽田を発った時、ぼくは正直ホッとしていた。

03月16日(日)
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