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リュカの日記
by リュカ
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親父が「××(弟の名前)は二男だって事もあって、叱る事もなく、父親らしい事をしてこれなかった」と言っていたのは覚えてる。
会場がバカ受けしている最中の俺はと言えば、酔っぱらった親父が、ただ俺の事や将来の俺の結婚の事について触れやしないかとドキドキしていて、生きた心地がしなかったけど。
親父は俺について触れる事もなく、その心配は杞憂に終わったけど。
それから弟が会場の両親や来賓客みんなに挨拶をした。
俺はもう頭が真っ白で、弟が何を言っているのか全然記憶に残っていない・・・
最後、エンディング動画がスクリーンに流された。
弟とお嫁さんの動画の中に、スクロールする形で弟に寄せられたメッセージ、弟がそれぞれ親族に寄せたメッセージが映し出されてた。
俺の名前が出たところ、弟からの俺に対するメッセージは「元気してる?最近話せてないけど、またじっくり話そうな」と言った内容だった。
少し感動したかな。
披露宴が終わり、ぞろぞろと来賓者たちが退場していく。
母親が事前に俺に「私たち、まだしばらく残るからこれ(ご祝儀の入った荷物)ちゃんと持って待っててや」と言っていたので、その通りにした。
俺は父方母方の親戚たちと会場に残って、気まずい時間を過ごしてた・・・
なんせ母方の叔母相手に対人恐怖症が出てしまったのだ。
ドギマギしてたまらなかった。
それから俺たち親族も会場を出た。
会場を出たところで、行列が出来ている。
どうやら、一番前の方で新郎新婦に加え、それぞれの両親を交えた挨拶会、撮影会をやっているようだ。
俺たち親族もその列の最後尾に並ぶ。
俺は対人恐怖症のドキドキに加え、「自分たちの番もやってくるんだ・・・。弟に何て言おう・・・」という緊張でもうその場を離れたくて離れたくてたまらなかった。
前髪をかき上げたら、俺の額に脂汗がじっとりをにじんでいる事にこの時初めて気が付いた。
凄い量の汗だった。
俺は必死でワイシャツの裾で汗をぬぐって、体裁を保った。
俺たちの番がやってきた。
俺はもうこの時完全にオーバーキル状態になっていて、絞り出すような小声で吐き捨てるように「おめでとうございます。末永くお幸せに・・・」と挨拶をした。
そんな俺に対してさえ、弟は「ありがとうw」と返してくれて、奥さんも俺に笑顔を向けてくれてた。
本当に良い奥さんなんだと思った。
俺が生活保護で働いてない事も知っているだろうに、その目には俺に対する非難の色さえ浮かんでなかった。
そういうのには俺はとても敏感だけど、この奥さんからは一切そういうのを感じなかった。
この先、この弟のお嫁さんともいい関係が築けるといいな、と願うばかりだ。
自分が好きだったTさんと比べてしまってこの奥さんには本当に申し訳ない事をした、と反省している・・・
城崎の伯母が「○○君(俺の名前)、今××ちゃんに『おめでとうございます。末永くお幸せに』って挨拶したw」と俺の事を褒めてくれた。
あんな挨拶なのに褒めてくれて、この人は本当に俺に甘いんだな、と思った。
三十路にもなろう無職の男が、まともな挨拶すら出来てないのに・・・
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
俺たちの挨拶も終わって、後は両親を待つだけとなった。
城崎の伯母と一緒に待つ事になった。
それから、母方の祖父母が着て祖母が「私が一緒にあんたと(俺の親を)待とうか?」と言ってくれたけど、俺は「(祖母より先に)伯母と待つって約束したから、大丈夫」と言ってそれを断る。
祖母の申し出、気遣いも大変嬉しかったけど、先に交わした伯母との約束を反故にするのが申し訳なかったから、断らせてもらった。
弟への挨拶も終わり、後は両親を待つだけとなった。
待っている間、俺の対人恐怖症相手の東京の叔母と顔を合わせる事があったけど、俺は手を振るだけですぐに目を逸らしてしまった。
この叔母も、単に俺が一方的に対人恐怖症を発症しているだけで、とてもとても良い人なのに、こんな風にそっけない感じで見送る形になってしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった・・・
それからしばらく待って両親と合流。
そこで城崎の伯母たちとは別れた。

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09月29日(日)
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