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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■サンプラザ中野事件
 松本総長派vs川合派の戦いは、教団職員、信徒ばかりでなく、ガードマン、体育会系学生、さらには暴力団風の男たちまで巻き込んだ形で展開されている。
 9月の月次祭が暗闇と猛暑のなかで行なわれるようになったのも、両者の抗争の結果であった。
 9月の月次祭の前日、8月31日、松本総長の対抗馬として川合派が総長候補に擁している
中野隆昭代務は、自派の幹部連中に、「松本派殲滅(せんめつ)のため、短期決戦を挑み、秋季大祭は救世会館で行なう」と宣言。武力による実力行使の挙に出たのだ。
 つまり、9月1日未明、川合派の専従者約150人が、鉄ハイプや角材を振り回し、MOA商事のプラザ売店を襲撃。占拠すると同時に、救世会館の電源を切り、水道をストップさせてしまった。
 これに対して、松本総長派は月次祭の終了後の9月4日未明、プラザ売店奪回のために決起した信徒たちが、プラザ売店を占拠していた川合派の連中をプラザ売店から排除、ロ−タリーからも締め出してしまった。
 しかし、プラザ売店およびロータリーからの撤退を余儀なくされた川合派は、その後、聖地のあちこちに鉄パイプのバリケードや、有刺鉄線を張り巡らせ、瑞雲会館や特高変電所の屋上に監視塔を立て、4日午後には大型トラクターやショベルカー9台を先頭に立てて威嚇攻撃を始めた。
 松本総長派、川合沢の間に不穏な空気がみなぎり、あわや一触即発というときに、警察と機動隊が出動。なんとか、その場は収まったが、熱海の聖地は、いまなお戦場と化したままである。
 3年に及ぶ内部抗争劇は、醜い怪文書合戦、ダ・ヴィンチ疑惑、そして9月16日には、最近は熱海観光の目玉商品となっており、年間100万人の来館者を集めていたMOA美術館の閉鎖という事態に至り、世間を呆れさせている。


[363]世界救世教の内紛事件 05/09/03 15:03 yWxPsufS
週刊朝日1986.10.3 P14-15
■熱海の新名所、MOA美術館まで休館させた世界救世教のお家騒動。「敵襲」に備え、信者は張り番。

 熱海の新しい名所になっているMOA美術館が、9月16日から突如休館してしまつた。尾形光琳の「紅白梅図屏風」など国宝二点のほか、数多くの美術品を所有し、年間百万人を超す来館者があるが、展示品もすべて収蔵庫にしまわれた。
 MOA美術館は宗教団体の世界救世教が昭和57年にオープンしたが、このたびの休館は、教団のお家騒動が原因である。すでに3年ほど前からゴタゴタが続いているというが、現在は、岡田斎(いつき)三代教主と信者一人ひとりとの結びつきに重きを置く松本康嗣総(63)派と、教団の組織的運営を唱える中野隆昭・MOA美術文化財団理事長(57)派との「路線上の違い」が対立の根にあるという。
 ところが、実際の争点となっているのは双方の金銭疑惑である。とりわけ、今年初めに明るみに出て国際的にも問題となったレオナルド・ダピンチ作というふれ込みの「岩窟の聖母」の購入をめぐって、
「ニセモノかも知れぬものに釣19億円もの教団の金をつぎ込んだ」
 と、中野派が松本派を攻撃して一気に対立が激化した。
 4日の責任役員会議が、多数を占める中野派が「松本総長解任」を決議すると、松本派は美術館と同じ敷地内にある本部事務所から世界救世会館に本拠を移し、対峙したまま現在もにらみ合いが続いている。
 この間、会館とその隣の売店の前で9月1日と4日の2度にわたって衝突があった。信者同士が殴ったりつかみあったりするばかりでなく、ショベルカーやブルドーザーまで持ち出すなど険悪な状態になったが、静岡県警の機動隊が出動し、ようやくおさまった。
 現在は本部事務所、会館などをお互いに占拠し、境界にバリケードを築いてものものしい雰囲気だ。一連の騒ぎでともにけが人を出したが、お互いに、「無効は外部の労務者を雇った」「あっちには暴力団員がはいっている」と、非難しあう。
 美術館だけは、これまで双方とも手を触れずにきて、一種に聖域化されていたが、入り口=写真奥=の前にある広場まで争奪の場となるに及んで、中野派が閉鎖した。これについても、中野派は、「向こうが攻めてくるのを防ぐため」と主張、松本派のほうでは、「美術館を要塞化しようとしている」と反発している。

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10月22日(金)
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